ロシアのピアニスト、アレクセイ・リュビモフのピアノ演奏会に
行ってきました(^^)
リュビモフは、モスクワ音楽院でネイガウスとナウモフに師事したロシアのピアニスト。
シェーンベルグやシュトックハウゼン、ブーレーズ、リゲティなどの
現代音楽の作品のソ連初演を行い、
同時代の西側の音楽に関わったことで、ソ連当局から非難を招き、
数年間国外へ出ることを妨害されたが、
その間、古楽器への取り組みに専念して
モスクワバロック四重奏団を結成…等の経歴もたれているそうです
友達と幟町の教会へ間違えて行ったあと(^_^;)、
ググったり、人に聞いたりしながら流川教会にたどり着いたのは開演の30分くらい前でしたが、
ホール内はまだリュビモフのリハ中のようで
ロビーに中からピアノの音が聴こえてきていました
しばらくして、リハを終え、ホールから出てきたリュビモフはなんと
ジーパン姿ヽ(・∀・)ノ
おおぅ、今から着替えるんだぁ(*゚▽゚*)
開演20分前にしてジーパンというラフないでたちで、
開演を待つ観客の間を普通に歩いて楽屋へ向かう姿に
なぜか早くもかなりの好感を持ってしまいました
ホールは感じの良い小ホールで教会だけあって高さのある天井が印象的でした
ピアノはこれもやや小ぶりのベヒシュタイン。
教会の小ホールとベヒシュタイン、なんか似合いますね
舞台袖というものはなくリュビモフはその都度、
客席後方の出入り口から、客席の間を通って出入りされてました
白髪を(チラシのお写真は黒髪ですが(^_^;))ふわりふわりとなびかせながら、
これもまたふわりふわりという感じの歩き方で傍を通過されるたび
暖かい親しみを感じないではいられませんでした
いよいよ演奏が始まり、最初の低音が鳴り始めてすぐ、
ああぁ、今日はあたりだぁヽ(;▽;)ノとしみじみとした喜びに包まれました
音がエモーションそのものであり、感情を持った人の声のように感じられました
一曲目は
ゲオルギイ・イヴァノヴィッチ・グルジェフという作曲家の
大聖堂による賛歌とその他の音楽より~瞑想のための音楽
という祈りの曲で、恥ずかしながらまったく知らない曲だったこともあり
やや緊張のなかで聴きましたが、
一音一音がはっきり性格を持っていて、生きて心に響いてきました
祈りの曲だけあって、時に人の声、エモーションを通り越して、
光そのもののような響きを感じました
よく、臨死体験をされた人などのお話に出てくる、ものすごく強いけどものすごく優しい限りなく美しい光…そんな感じに音が包まれているようでした
2曲目からは、馴染み深い
モーツァルト、ベートーベン、シューベルト、ドビュッシーというプログラムで
こちらはだいぶリラックスして聴けました
あくまで個人的な趣味ですが特にシューベルトはもう本当に美しくて天国にいるようでした
音はあくまでエモーションそのものであり、生きた人間の性格や感情のストーリーをはっきりと伝えながら、
どんなに激しい感情もあくまで暖かい音で決して人を不快にさせず、
ある意味では、せせらぎ音のような感覚的な心地よさも合わせ持っていて
素晴らしさに涙が出そうでした
ドビュッシーも素晴らしく、これはロシアピアニズムの特徴のようにも感じますが、
柔らかいビロードのようなピアニッシモの素晴らしさ!
琴線の琴線に触れてくるような究極の繊細さがたまりません
そして、この日のピアノ、ベヒシュタインは
リュビモフの木の温もりを感じさせるような暖かい音にぴったりあっているように感じました
ベヒシュタイン、ファンになってしまいました
アンコールのショパンとその他の曲(すみません、曲目がわかりません(^_^;))も素晴らしく、
音楽の喜びに酔いしれた、すばらしい演奏会でした(^^)
インクが出にくくなっていたマジックの先に息を吹きかけたりと気さくな様子でサインして下さいました(。◕‿◕。)
購入のCDはショパンのバラード等、フォルテピアノの録音で味わい深いです♪
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