先日、6月7日(火)南区民文化センタースタジオにて開催された
古畑由美子先生の
ロシア奏法によるピアノ教本「はじめの一歩」実践セミナー
美しい音を求めて…ノンレガートからレガートへ~を
受講しました
昨年、音楽之友社から発行された教則本「はじめの一歩」は
ロシアで使われている教則本を村手静子先生が翻訳されたもの。
ロシア奏法によるこの教則本全3巻をレッスンに取り入れる際の指導法を
村手静子先生の愛弟子である古畑由美子先生がご指導くださいました
テンポの良い気さくな語り口で熱意と愛情を込めてお話くださった内容は…
・指先の一点にエネルギー(重み)を集めて、鍵盤から音を引き出す
・指先に、次に弾く音への意識を持たせ指の動きをアクティヴな状態に保つこと
・2分音符では、手の甲を上げながら音を引き出すようにして
2拍目を意識すること
・音を響かせたい時は、肘をひらくのではなく手の甲を開放して音を引き出す
・しっかりと足を踏ん張ること
・手首をバネのように意識すること
等々…(細かいことはたくさんあるのですが要約しきれなくてすみません(^_^;))
特に1巻の導入では、楽譜が読めなくても弾けるシンプルな曲を
3指のみで弾く形になっており、
「3指のみのノンレガートで音をつなげて弾く」という奏法には
目からうろこの思いでした
また、1指と5指の重音の奏法ではそれぞれの指の骨格の構造を説明しながら
それぞれの指の打鍵の方向をご指導くださいました。
徹底して研究され工夫されて、あらゆる角度から、
ピアノという楽器に対して人間のアプローチできる可能性を
最大限に実現しているロシア奏法に対して、
改めてその奥深さと芳醇さに感動しました
古畑先生が何度も繰り返しおっしゃっていましたが、
ロシアでは導入から優秀なベテランの教師によりこの奏法のレッスンを
週3回おこなわれるとのこと、本当羨ましい限りですね
「かないませんよね~」と先生も繰り返されてました(^_^;)
そして、先生が講義の途中にに時折挟んでくださる数フレーズの演奏が、
もう本当にステキで、これぞロシア奏法という説得力に満ちていました
ぜひ、先生の演奏を聴きたいです
講座終了後に、参考にとご紹介くださった先生の御本
ゲンリヒネイガウスの~ピアノ演奏芸術~を
開いて拝見させていただいたのですが、
分厚い本の難解そうなびっしりの文章のそこここにアンダーラインが…
恥ずかしながら、奏法に関する文章の読解に困難を極める私としましては
ひたすら脱帽の思いでした(^_^;)
さてさて、当教室では導入の数名の生徒さんには購入いただいて、
すでに沢山の教本を抱えているキャリアの生徒さんには教室にて
この教材を勉強させていただいてます
一朝一夕には習得が難しいこの奏法は生徒の方にも根気が必要となり、
飽きたり、困難を感じすぎないよう
持って行き方にはコツがいると思いますが、
読譜が易しい分、奏法のみに集中できることもあり、
思ったより面白みを感じてくれている様子の生徒さんもあるようです(*゚▽゚*)
その分、指導者としては責任の重さを痛感しつつ、
この魅力あるロシア奏法に関して
さらにできる限りの勉強をしていければと思っています
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