2016年6月14日火曜日

ロシア奏法によるピアノ教本「はじめの一歩」実践セミナー   古畑由美子先生

先日、6月7日(火)南区民文化センタースタジオにて開催された
古畑由美子先生の
ロシア奏法によるピアノ教本「はじめの一歩」実践セミナー
美しい音を求めて…ノンレガートからレガートへ~を
受講しました

昨年、音楽之友社から発行された教則本「はじめの一歩」は
ロシアで使われている教則本を村手静子先生が翻訳されたもの。

ロシア奏法によるこの教則本全3巻をレッスンに取り入れる際の指導法を
村手静子先生の愛弟子である古畑由美子先生がご指導くださいました

テンポの良い気さくな語り口で熱意と愛情を込めてお話くださった内容は…

・指先の一点にエネルギー(重み)を集めて、鍵盤から音を引き出す
・指先に、次に弾く音への意識を持たせ指の動きをアクティヴな状態に保つこと
・2分音符では、手の甲を上げながら音を引き出すようにして
 2拍目を意識すること
・音を響かせたい時は、肘をひらくのではなく手の甲を開放して音を引き出す
・しっかりと足を踏ん張ること
・手首をバネのように意識すること

等々…(細かいことはたくさんあるのですが要約しきれなくてすみません(^_^;))

特に1巻の導入では、楽譜が読めなくても弾けるシンプルな曲を
3指のみで弾く形になっており、
「3指のみのノンレガートで音をつなげて弾く」という奏法には
目からうろこの思いでした

また、1指と5指の重音の奏法ではそれぞれの指の骨格の構造を説明しながら
それぞれの指の打鍵の方向をご指導くださいました。

徹底して研究され工夫されて、あらゆる角度から、
ピアノという楽器に対して人間のアプローチできる可能性を
最大限に実現しているロシア奏法に対して、
改めてその奥深さと芳醇さに感動しました

古畑先生が何度も繰り返しおっしゃっていましたが、
ロシアでは導入から優秀なベテランの教師によりこの奏法のレッスンを
週3回おこなわれるとのこと、本当羨ましい限りですね
「かないませんよね~」と先生も繰り返されてました(^_^;)

そして、先生が講義の途中にに時折挟んでくださる数フレーズの演奏が、
もう本当にステキで、これぞロシア奏法という説得力に満ちていました
ぜひ、先生の演奏を聴きたいです

講座終了後に、参考にとご紹介くださった先生の御本
ゲンリヒネイガウスの~ピアノ演奏芸術~を
開いて拝見させていただいたのですが、
分厚い本の難解そうなびっしりの文章のそこここにアンダーラインが…
恥ずかしながら、奏法に関する文章の読解に困難を極める私としましては
ひたすら脱帽の思いでした(^_^;)

さてさて、当教室では導入の数名の生徒さんには購入いただいて、
すでに沢山の教本を抱えているキャリアの生徒さんには教室にて
この教材を勉強させていただいてます

一朝一夕には習得が難しいこの奏法は生徒の方にも根気が必要となり、
飽きたり、困難を感じすぎないよう
持って行き方にはコツがいると思いますが、
読譜が易しい分、奏法のみに集中できることもあり、
思ったより面白みを感じてくれている様子の生徒さんもあるようです(*゚▽゚*)

その分、指導者としては責任の重さを痛感しつつ、
この魅力あるロシア奏法に関して
さらにできる限りの勉強をしていければと思っています









2016年5月28日土曜日

アレクセイ リュビモフ ピアノリサイタル

先日、5月22日(日曜日)広島流川教会で開かれた、
ロシアのピアニスト、アレクセイ・リュビモフのピアノ演奏会に
行ってきました(^^)

リュビモフは、モスクワ音楽院でネイガウスとナウモフに師事したロシアのピアニスト。
シェーンベルグやシュトックハウゼン、ブーレーズ、リゲティなどの
現代音楽の作品のソ連初演を行い、
同時代の西側の音楽に関わったことで、ソ連当局から非難を招き、
数年間国外へ出ることを妨害されたが、
その間、古楽器への取り組みに専念して
モスクワバロック四重奏団を結成…等の経歴もたれているそうです

友達と幟町の教会へ間違えて行ったあと(^_^;)、
ググったり、人に聞いたりしながら流川教会にたどり着いたのは開演の30分くらい前でしたが、
ホール内はまだリュビモフのリハ中のようで
ロビーに中からピアノの音が聴こえてきていました

しばらくして、リハを終え、ホールから出てきたリュビモフはなんと
ジーパン姿ヽ(・∀・)ノ
おおぅ、今から着替えるんだぁ(*゚▽゚*)

開演20分前にしてジーパンというラフないでたちで、
開演を待つ観客の間を普通に歩いて楽屋へ向かう姿に
なぜか早くもかなりの好感を持ってしまいました

ホールは感じの良い小ホールで教会だけあって高さのある天井が印象的でした

ピアノはこれもやや小ぶりのベヒシュタイン。
教会の小ホールとベヒシュタイン、なんか似合いますね

舞台袖というものはなくリュビモフはその都度、
客席後方の出入り口から、客席の間を通って出入りされてました
白髪を(チラシのお写真は黒髪ですが(^_^;))ふわりふわりとなびかせながら、
これもまたふわりふわりという感じの歩き方で傍を通過されるたび
暖かい親しみを感じないではいられませんでした

いよいよ演奏が始まり、最初の低音が鳴り始めてすぐ、
ああぁ、今日はあたりだぁヽ(;▽;)ノとしみじみとした喜びに包まれました

音がエモーションそのものであり、感情を持った人の声のように感じられました

一曲目は
ゲオルギイ・イヴァノヴィッチ・グルジェフという作曲家の
大聖堂による賛歌とその他の音楽より~瞑想のための音楽
という祈りの曲で、恥ずかしながらまったく知らない曲だったこともあり
やや緊張のなかで聴きましたが、
一音一音がはっきり性格を持っていて、生きて心に響いてきました
祈りの曲だけあって、時に人の声、エモーションを通り越して、
光そのもののような響きを感じました
よく、臨死体験をされた人などのお話に出てくる、ものすごく強いけどものすごく優しい限りなく美しい光…そんな感じに音が包まれているようでした

2曲目からは、馴染み深い
モーツァルト、ベートーベン、シューベルト、ドビュッシーというプログラムで
こちらはだいぶリラックスして聴けました

あくまで個人的な趣味ですが特にシューベルトはもう本当に美しくて天国にいるようでした

音はあくまでエモーションそのものであり、生きた人間の性格や感情のストーリーをはっきりと伝えながら、
どんなに激しい感情もあくまで暖かい音で決して人を不快にさせず、
ある意味では、せせらぎ音のような感覚的な心地よさも合わせ持っていて
素晴らしさに涙が出そうでした

ドビュッシーも素晴らしく、これはロシアピアニズムの特徴のようにも感じますが、
柔らかいビロードのようなピアニッシモの素晴らしさ!
琴線の琴線に触れてくるような究極の繊細さがたまりません

そして、この日のピアノ、ベヒシュタインは
リュビモフの木の温もりを感じさせるような暖かい音にぴったりあっているように感じました
ベヒシュタイン、ファンになってしまいました

アンコールのショパンとその他の曲(すみません、曲目がわかりません(^_^;))も素晴らしく、
音楽の喜びに酔いしれた、すばらしい演奏会でした(^^)



インクが出にくくなっていたマジックの先に息を吹きかけたりと気さくな様子でサインして下さいました(。◕‿◕。)
購入のCDはショパンのバラード等、フォルテピアノの録音で味わい深いです♪

















2016年3月14日月曜日

音大の今

先日、3月11日ピティナ広島中央支部の総会に出席してまいりました(^^)

会の前半は活動報告など、各支部の先生方のご尽力に頭の下がる思いでした
そして、後半は「音大の今」というテーマで
エリザベト音楽大学の垣内敦准教授と、
広島文化学園大学の末永雅子教授の講演がありました

「音大の今」というこのテーマ、ピアノ講師としてももちろんですが、
ピアノ学習中の子を持つ親としても切実で重要なテーマ(^_^;)
いやが上にも関心が高まります

二人の先生方のお話を聞いて思ったのは、
自分の時代とはだいぶ様変わりしているということでした(^_^;)

特に母校である文化学園大学は入試の内容から入学後の履修内容まで
時代とともにとても変容していました
特に履修内容に関しては、
ポピュラー、アレンジ、音楽療法など
様々な科目を選択できるシステムになっており、
「ピアノ指導者をめざす授業」では教材研究、レッスンメソードなどもあり、
まさに盛りだくさんでした(^^)

演奏会を開くために会場予約などの実践もあるとのこと、
自分達の時代では卒業後まさに手探りで覚えてきたことを
ちゃんと学校で教えてくれる…
学校自体が生徒の現実的な卒業後の活動に視点を置いて
学習の内容を様々に工夫しておられることを実感しました

一緒にいた同窓生の「今の時代に行きたかった~」
という言葉が印象に残っています(^_^;)

卒業後のことなどな~んにも考えず、
ひたすら音楽とだけ向き合っていた能天気な自分の学生時代のことを思うと、
正直どちらが幸せなのかは答えを出しにくい面もありますが、
時代のニーズに合わせて様々な努力をなさっている
学校の経営者の方々、諸先生には本当に頭が下がる思いです

エリザベトの垣内先生のお話で印象に残っているのは
「ピアノ科の生徒は卒業後一般就職した際も、うたれ強く優秀な人材が多い。
なぜならピアノ科の生徒は幼い頃から先生のガミガミに耐え、
数々の本番を経験している…」という言葉でした(^_^;)

そうですよね~、
それに加え毎日コツコツ、譜読みをし、テクニックを磨き、曲を覚えets…
ピアノ学習って本当に、根気と忍耐を要するものですね
それでも多くの生徒さんが果敢にそれに臨むのは
その先に豊かで計り知れない喜びが待っているからですね(^^)
音楽の豊かな喜びを知り、芸術の心の世界を持っているというのもきっと、
社会の中でしっかり歩いてゆける大きな力となっているのだと思います

ピアノ教室の講師としては、この喜びに到達するまでの根気と忍耐を
どうにか生徒さんに身につけてもらうというのが大きな仕事ですが、
これもまた根気と忍耐…(^^)
ですがその先に大きな喜びが待っていると思えば、
やりがいのある仕事をできることに感謝です(・∀・)

音大の現実を考えることはまさに音楽と社会の関係を考えることであり、
様々な思いを抱かされた有意義な講演でした(^^)








2016年3月10日木曜日

2016ピアノ発表会

先日、3月6日(日曜日)上野学園ホール406スタジオにて
2016ピアノ発表会~ぽかぽか春のこんさーと~を開催しました

出演者は、3歳から6年生までの生徒さん8名と、
連弾にご参加くださったお母様3名
独唱で参加してくれた娘のお友達とその伴奏で参加の娘の
計13名でした

初舞台の3歳のMくんは教室に通い始めて4ヶ月ですが、
小さい手でしっかり元気な音で演奏してくれました(。◕‿◕。)
自分を見ている客席のひとたちに興味津々の様子ながら
臆することなくリラックスモードでした
ヽ(*´∀`)ノ

昨年から連続出場の他の生徒さんたちは、昨年に比べそれぞれレベルアップした曲に挑戦♪

思い思いに気に入った曲を選んで、普段練習しているよりもかなり高い難易度のものを形にすべく大奮闘してくれました
曲目は湯山昭のバウムクーヘン、中田喜直の風の即興曲など、今回は邦人の作品が多めでした

ちょっと難しすぎたかな~と選曲を反省してしまう時もありましたが、
生徒たちは頑張ってクリアしてくれて、「なんだできるじゃない~」と
こちらの方が改めて子供たちの秘めたる力に気づかされることもありました

もちろん本番ですから、普段はうまくいく所がうまくいかなかったり、
逆に不安だった所がうまくいったりといろいろありますが、
弾き終えた後の皆の満足そうな顔をみると本当に嬉しくなります

お辞儀の仕方や、演奏後のちょっとした仕草にも生徒さんそれぞれの心情や性格がにじみ出ていて、興味深く見ていた楽しいことでした(。◕‿◕。)

連弾のコーナーでは参加くださったお母様にはお忙しい中、
時間を割いて一生懸命取り組んで頂いて、本当に感謝です
姉妹での演奏、親子での演奏ではソロの演奏の時にはない楽しさを皆さん感じているようでした
ヽ(・∀・)ノ

独唱で出演してくれた娘の友達のMさんは
アンジェラアキの手紙~拝啓十五の君へ~などを歌ってくれましたが、
悩み多き青春の心を綴った歌詞がとっても胸にしみてくる歌い方で、
キュンとなりましたヽ(;▽;)ノ

司会をしてくださっていたお母様もうるっとなさっているご様子で、
そんな風に聴いてくださることも嬉しいことでした(。◕‿◕。)

講師としてはまだまだ課題も多いですが、生徒さんたちが目標に向かって努力し、思い思いの音楽を表現し、それぞれ充実した表情を見せてくれたことが何より大きな喜びでした(^^)

音楽って本当に素晴らしいですね(o^^o)♪

ご協力くださった保護者の方々に心から感謝ですm(_ _)m

追伸

そして、司会を担当してくださったお母様、素敵に会を盛り上げて下さり本当にありがとうございましたm(_ _)m




2015年7月25日土曜日

木村瑠菜さんヴァイオリンリサイタル

先日、717日、木村瑠菜さんのヴァイオリンリサイタルに行ってきました

瑠菜さんとは娘のピアノ教室でご一緒させていただいたご縁です

 会場は、廿日市のさくらぴあ

数日前から台風の予想がリサイタルの時間を直撃しておりとても心配しましたが、
神様も応援してくださったのか
予想に反して当日は穏やかな天候で本当に安心しました

初めてのお一人での広島リサイタルにも関わらず、会場は補助席が出るほどの盛況でした

日頃の実力はもちろんのこと瑠菜さんのお人柄、
そしてご両親のお人柄とご尽力がしみじみ偲ばれました(^^)

 プログラムは前半はヘンデルとベートーヴェン、後半はパガニーニ、サラサーテ等

ドレスもとてもステキで
前半は明るい上品なレモン色が、ヘンデル・ベートーヴェンのいずれもニ長調の曲にぴったりで、
後半はちょっぴり大人の雰囲気のワインカラーがカンパネラ・カルメン幻想曲などにぴったりでした♪
ステージのステキなお花のアレンジ(おそらくお母様のアレンジと思います)とも相性抜群で視覚的にもとても楽しく、すみずみまでの徹底した気遣いに関心させられました(*゚▽゚*)

 
演奏はというと、

もう本当に素晴らしいものでした
 
どこまでも伸びやかでまろやか
力みがなく自由で瑞々しい音楽

 溢れてくるご自分の音楽をところせましと音に乗せておられて、
伝わるものびんびんと胸に迫るものがありました

 大器だな~、といつもながらにつくづく感じさせられました

 いつもは舞台度胸万点の瑠菜さんの、
全曲を終えられた時のいつになくほっとされたご様子も初々しく慕わしく、
これからを心から応援せずにいられません(*゚▽゚*)

 これから明確な個性をもった素晴らしい演奏家になっていかれることを確信した
とてもステキな演奏会でした♪

2015年2月16日月曜日

春のファミリーコンサート

先日2月8日、ヤマハ広島店のピアノサロンにて小さな発表会、
「春のファミリーコンサート」を開催しました(^^)

小学1年生から5年生まで7人の生徒さんたちが、
それぞれとてもステキな演奏を披露してくれました♪

曲目は「アマリリス」「きらきら星」「おまわりさんとどろぼう」などから
「人形の夢と目覚めな」どそれぞれの個性にあったお気に入りのもの。

日頃のレッスンよりかなり難しい曲にチャレンジして
この日のためにとても頑張って練習しました。

会場では、今まで見たこともないような生徒さんたちの緊張した面持ちに、
レッスン中には決して見られない一面を見れて新鮮な思いでした

そして、これもまた
今まで見たこともないような集中力を持って演奏している生徒さんたちの姿は
とても感動的でした( ;∀;)
まだまだ秘められている力を感じました(。◕‿◕。)

本番の力は本当に偉大ですね

皆さんそれぞれ実力をぐんと伸ばすことができ、
そして自信を深めることができたと思います

2部では歌や連弾を、お母様やお兄ちゃんにもご出演頂き暖かく楽しい雰囲気でした(^^♪
皆さんピアノ歴はいろいろですが、
レッスンの経験のないお兄ちゃんもこの日のために練習してくれたりで、
ご出演くださったご家族の皆様に心から感謝です

講師としては、これから勉強していくべき課題もみつかり、
とても楽しくかつ有意義なコンサートでした

今後も、より生徒さんたちの可能性を広げ、持っている力を引き出せるよう、
楽しくレッスンを充実させていきたいと思います

頑張ってくれた生徒さんたち、ご協力頂いたご家族の皆様に
心から感謝ですm(_ _)m

追伸、コンサートの司会を担当してくださったお母様へ
おかげさまで安心してコンサートを進めることができました
本当にありがとうございましたm(_ _)m♪

2014年12月1日月曜日

塚田佳男先生の公開講座を受講して

先日、11月22日、恩師に(母子2代でお世話になっています)お声をかけて頂いて
エリザベト音楽大学の教室で開かれた
塚田佳男先生の公開講座「日本歌曲の歌唱法と伴奏法」を受講させて頂きました

塚田佳男先生は東京芸術大学の声楽家をご卒業された後、ドイツデトモルトでピアノ・オルガン・伴奏法を学ばれて現在日本歌曲の第一人者として歌唱、伴奏、指導など多くの場でご活躍されているそうです

正直なところ、不勉強の私は今回の講座を受講させて頂くまでは先生のことを存じ上げず大変お恥ずかしい限りであります^_^;
けれど今回講座を受講させて頂いてすっかり先生の音楽の世界、そしてお人柄に魅了されてしまいました

講座は6組の若い歌手と伴奏者の公開レッスンという形で行われました
皆さん歌も伴奏も本当にお上手で、まずは受講者の演奏を聴かせて頂けた時点で音楽的な素敵な雰囲気につつまれ、かなりなお得感がありました(^.^)
それぞれ人を惹きつける個性豊かな魅力をお持ちで、つくづく歌は人だな~という思いを新たにさせられました(^.^)

そして、塚田先生
講座の冒頭の第一声、力のあるダンディーなお声で
「本日は、それぞれ30分という大変短い時間でどこまでできるかわかりませんが一生懸命させていただきます」
もうこの「一生懸命させていただきます」というひとことに早くも心を打たれてしまいました
確固たる地位をお持ちの先生の誠実な直球のひとことに尊敬と信頼の気持ちが湧いてきました

重なる不勉強で演奏される曲に対して何の準備もしていなかったこともあり、
演奏者の最初の演奏を聴いた時点では声の美しさや音楽の雰囲気にばかり意識が向いていた私ですが、
演奏のあと先生が、曲の主旨や情景、裏に隠された本当の意味などを分かりやすく端的にお話してくださると、たちどころに目の前に劇場が開かれたように明確な曲のイメージが浮かんできました

「斑猫」という虫の歌が女性のコケティッシュな面を題材にしたものであること、「さくら横丁」が過ぎ去った昔の恋に対する一歩さがったところからのクールな歌であること、等々目からうろこの連続でした

日本語のH、K、S等の子音をハッキリと発音すること、言葉の語感を大切に感じながら表現すること、詩の流れを理解し、感情の流れに沿って表現すること、等それらのアドバイスに従って受講されている歌手の演奏がたちまちドラマチックになり、明確になり、心に訴える力のある演奏に変化していく様子は素晴らしいものでした

またアドバイスの途中に先生が歌われたり、朗読されたりする歌詞は、
ほんの一節でありながらとても説得力がありドラマチックで、それだけで本当に劇場で劇を観ているようでした
音楽と言葉と演劇の深い繋がりを改めて感じさせられました

そして、それぞれ個性豊かな演奏者の演奏に対して、演奏が終わると同時に間髪入れず、その演奏者に最も必要で的確と思われる指示を出しておられる姿に深い感銘を受けました
その判断力、指導力の高さに憧れと尊敬の念を抱かずにはいられませんでした

一指導者として一歩でも近づきたいと大いに刺激をうけ、そして本当の音楽の豊かさに触れることができた素晴らしい時間でした

お声をかけてくださった先生、講座を設けてくださった先生に心から感謝です